京都山里物語
永野雅之

 
 
 

 

 

 
 


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山里物語ホーム

 

大失敗


11月9日。朝6時に目を覚まし外を見ると、いつもと違う景色がそこにあった!

何と・・・・雪が積もっている!何で!昨日あんなに暖かかったのに・・・

一瞬どうしようか迷った!迷ってもどうしようもない!仕事にいけない!町にいけない!そう、そうなんです。前回どのタイミングでタイヤを履き替えるかがポイントと言っていたにも関わらず今回は大失敗した!

積雪約15cm。車は雪で埋まっている!タイヤ・チェーンも町の家に置いたまま!おまけに今日は大阪まで納品日!朝の京都行きのバスで行くしか方法はない!仕方なく、バスで行く事に。正直言ってここからバス乗るの初めてなのである。

8時に来るバスが来ない!雪の為、かなり遅れているようだ!予定より50分遅れでやっと来た!バスはチェーンをはめてガタガタ峠を走る。急な雪景色なので、なんか信州に来てる雰囲気だ!何とか無事、町に降りて来た。

道中、アタフタしている車が何台かあった。今日は、里の人達は大変な1日を過ごすことなるんだろう。何とか急いで町に降りてきたものの、自分が帰る時は終バスは終わっている。

ちょっと待て!・・・・・どうして、帰ろう!

 

1030日霜が降りた!


この2,3日寒い寒い!
誰が、「今年は暖冬や!」・・・・と言ったのや!この分やと、明日にでも雪が降ってもおかしくない気温だ!峠では2度だった!

雪が降る前兆として、村のばあさん達から色々聞く!例えば、雪虫(ちっちゃくて胴がブルー)が多い時は雪が近い。クサムシ(こいつは強烈な匂い田舎の人なら誰でも知っている、くさい虫)が多い時は、大雪が降る。変わったところでは、大根が急に大きくなったら雪が多い。など色々言われているが本当のところは誰も実態を知らないのだ。ただ、こちらとしては、気温はもの凄く敏感になる時期である。なぜなら、通勤する手段は車なのでタイヤをどのタイミングで冬用に履き替えるかが重要なポイントなのである!

はっきり言って今年は読めない!例年なら、12月頃に履き替えると安心なのだが今年は11月でも不安なのである。かといって、冬用に替えて雪が積もらなかったらタイヤの消耗も激しいので、思案しどころなのである。山暮らしは車の維持費がかさむ!

ついでに我が家は、9月初旬ころからストーブを焚いている。いつも帰って、風呂に入りパンイチ(パンツ一丁)で外に出て酒を飲むのだが、最近では3分ももたない!風呂上りに満天の星を見るのが日課となってるがパンイチでは様にならない寒さの花脊である!

 

花脊と言えば・・・スキー場!


花脊と言えば・・・スキー場!
少し年配の方ならそう思うでしょうね。ここ最近、温暖化の影響か雪が少ない?もう少し奥に行くと広河原スキー場もあったが3年前に閉鎖された。花脊別所のスキー場は、そこそこのゲレンデでスキー場は賑わっていた。市内から一時間ほどで来れるので市内のスキーヤーには好評で、地元民は駐車場や食堂に借り出され大忙しでした。

聞くところによるとこのスキー場、日本で3番目に出来たというのだ。スキーのジャンプ台もあって国体に出場したという経験者も地元民で居るほどである!雪が多い時なんかは花背峠から滑ってスキーをしに着たという人もおられるぐらいのスキー王国だったのである!

今でもその名残があるのか、花脊第一中学・別所小学校、冬の期間体育の授業はスキーである!それもその筈、スキーしかできないのである。種目はアルペン、クロスカントリーで生徒達は練習をしており、中学の京都府大会でいつも上位に入り全国大会へ参加もしておりスキーは取り分け盛んである。この学校()で年に一度「スキー大会」が催され地元民も参加し、楽しみの一つでもあります。

ここからが本題であります!

以前のスキー大会というと、花脊スキー場跡をPTA関係者がスキー大会の為に、草刈をしてましたが2年前ぐらいから、藤井産業さんとこでスキーが出来るようになったのです!そうです!今も花脊でスキーができるんです!・・・・・これが言いたかった!

決して広くはないですが、感覚を掴むには丁度いい感じです。このスキー場は「カウベルスキークラブ」が運営されております。別所の喫茶店「COWBELL」森口さんです。一言でいえばプライベートゲレンデという事ですね。いっちょまえに、リフト(Tバー)も付いております。付いているというか付けたと言うか、付けるのを手伝いました!12月になると、ここのゲレンデの草刈奉仕をしなければなりませんが、子ども達が楽しく滑れたら・・・というより私が楽しむ為にやるのです。去年なんかは、知り合いに声を掛け滑りに着てもらうほどガラガラです。小さい子どもなんか、ソリで激走してます。

今のところ一般の方はありませんが、面白そうやな!行ってみようと思う方はメールでも下さい。

そうです!花脊スキー場・・・・今も密かに出来るのです!

 

浄化槽


今日は、「浄化槽」の掃除!

花脊水たよりで書いたように、この浄化槽も谷水を溜めた自然濾過装置なのである。山へ1.5kmほど入ったところに設置してあり、今回の浄化槽は別所小学校と花脊第一中学の学校で使われる飲料水!「子ども達は村の宝」だから飲料用の水には皆無関心ではいられない!

朝、6時半に集合しKトラの荷台に乗り込みいざ出発!林道のとんでもない道に揺られ現場へ!そこには、高さ1.8m幅6m奥行1.5mの浄化槽!中は3槽に別れていて、真中の槽には砂利が一杯入っている一番目の槽は水を溜め、砂利の入っている二番目の槽へ上澄みが流れ、三番目に浄化された水の上澄みをホースを伝って学校へ送るようになってる訳である。この、掃除にはPTAや学校関係者、消防団が参加し総勢15名で行われる!

作業はまず、水を抜く、この時一番目の槽の底には30cmぐらいの泥が溜まっていた!持っていったバケツでそれを汲み出す、この時たいがい、若いもんが中に入るのが慣わしだ!はっきり言って、服はびちゃびちゃでドロドロになる。同時に二番目の槽で、泥が付着した砂利をスコップで掻き出す。ある程度掻きだすと。消防団の出番だ、予め水を溜めた槽に吸水ホースを付けて、消防の時に使われる消防ホースでこの砂利を洗う訳である。この時、消防団員である一番うるさいおっさんが「あーせい!こーせい!」と言うのだ。皆聞いているのだが、自分の作業に取り掛かっているので、おっさんはいつもイライラしている。このおっさん名前は○○さん(別所で国宝級のキャラクター!この人は最高に面白い!今度ゆっくり人物編で案内します)砂利を掻き出しホースで洗う、この作業を3回ほど繰り返し終わるのだが、今回はいつもと違い、泥が多くありだいぶん手間どッた。やはり、雨が少なかったうえに、台風でまとまった雨量で砂が多く押し流れて来たんだろうと推測はできる。小さな学校を取り巻く環境を維持する為、市内では考えられない環境があるが、お互いが助け合ってこの環境を維持して行く姿勢は中々のもんである!

作業は8時頃に終わり皆でコーヒーを飲む、勿論私は麦酒!

市内では、普通に出てくる水ですが、山里での水は大変貴重な物で、特に学校などは皆の協力なくして存在しないのです。 

 

特訓中


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26日は「文化祭」!

いわゆる発表会!子ども達は日頃の練習の成果を発揮する時です。別所校は小学生・中学生が一つの校舎で学んでおり、本当に小さな学校。でも、中学生や高学年の生徒達は低学年の生徒達を良く面倒を見て、とても雰囲気の良い子ども達です。一人学級もあるほどの小さな学校ですが、子ども達は一年間通して大忙しであります。大忙しの一つに「文化祭」が行われます。

この文化祭、演奏や演劇を低学年・高学年・中学生のグループで発表されます。小人数で行われるので、個性がよく出ていたり役者になりきってする演劇は感動ものです。子どもたちの他に、教員の出し物も大変愉快です。校長や給食員・用務員の皆さんがする出し物は一見の価値ありです。

とりわけ爆笑なのが、PTAの出し物です。毎週2日程本番に向けて特訓しており、子ども達が見たら、普段見たことない親の姿を見てビックリするような演出をします。毎年恒例なんですが、村のお年寄りや関係者の方が来られ非常に楽しみにしている行事なんです!文化祭が終わると子ども達は「奥の谷マラソン」に向け特訓が待ってます!奥の谷マラソンも改めてご案内したいと思います。

 

花脊別所町 イベント案内


「別所井戸端展」

【開催日】   2002113日(日)
【開催時間】 9:3016:30
【場所】     花脊別所町全域

 今年で第8回目になる「別所井戸端展」!今年も元気な、じいさんばあさんの姿を見に来て上げてください。別所町は南(上の町)から北(下の町)まで縦に長い町で、ゆっくり歩いて約40分程です。秋の紅葉真っ盛りで散策するにはもってこいのイベントです。もともと、別所在住の有志たちから始まり、今では村の年間行事の一つに育ちました。別所ならではの特産品や作品など多数展示されており、昔ながらの茅葺家の中やばあさん達のワラ細工等、山里暮らしが満喫でることと思います。

【出店案内】
下の町から

せいざん・・・・・・・・民宿
孫  七・・・・・・・・藤つる木工品・おでん・とん汁
かんのじょう・・・・・山菜・ちまき・焼き芋・よもぎ餅・わら細工
花脊山菜工房・・・焚き火広場・ちりめんさんしょ
おばあの広場・・・花さんしょ・とち餅・弁当
アトリエ中平・・・・・手作りケーキ・お茶・小物・アッセンデルフペイント
とうはち・・・・・・・・手織り品・やきもの
花おり・・・・・・・・・器・焼き物
田舎ぐらしの家・・別所産ハーブ
しょうざえもん・・・田舎の餅・漬物・山菜おこわ・手作りパン
小谷屋・・・・・・・・山菜そば・佃煮・しば漬け・麦酒
本  部・・・・・・・バザー・とん汁・お弁当・竹の楽器
  (スタンプラリーの抽選会場です!)
とてまか本店・・・どぶろく・無添加わいん・小物
ト  ヨ・・・・・・・・かわいい手作り小物
おけや・・・・・・・お漬物・野菜・餅  元禄年間からの家
カウベル・・・・・・お馴染みの喫茶店
きじろ・・・・・・・・いぐさ細工・とち餅・弁当・ちまき 大もみじの家
工芸はなせ・・・・陶器
吉祥山宿・・・・・田舎ブティック・町屋公開・食事

等など、催しは賑わいです。

 本部はPTAが主体でがんばってます。本部でスタンプラリー用のチラシを貰い、各お店7軒以上廻ると、景品の抽選権利がもらえます。地元の子ども達もお手伝いしたり、オープニングで演奏したりで大活躍します。遠いところですが紅葉の山々を訪ねながらぜひ、別所井戸端展へ一度お越し下さい。

ちなみに私のところは・・・内緒です!探索してください!
「コムペイジで見た!」と言って頂くと美味しいわいんを一杯おごります!

 
鞍馬火祭り


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22日は「鞍馬火祭り」が行われる!

祭り前の鞍馬は、今活気に満ち溢れており街道では提灯を出したり名士の家では「鎧兜や屏風」など飾っておられ結構見応えがありこの祭りの伝統がヒシヒシと伝わってきます。
1022日夜は凄い人で観客と里の人々の熱気が町中を渦巻いています。夕刻の「神事にまいらっしゃれ」の声が祭装束の男たちから発しせられ、炎の海と化し、祭りはクライマックスを迎える。この鞍馬の火祭りは鞍馬寺の山内にある由岐神社の祭礼で、御所からの祭神を迎える時にかがり火を焚いたことに始められたと言い伝えがあります。

その日は午後3時から明け方まで通行止めでそれは凄い人と熱気で迫力満点です。観客で行くと、御神酒を頂けます!スルメもあり気分は上場です。飲みすぎると帰れなくなり、道端で寝たり、花脊まで歩いて帰った記憶もあります。山里なので気温が低い為、ついつい飲ってしまうのです!

鞍馬
鞍馬寺の門前町として栄えた鞍馬の里はもう一つ、街道の宿場町という顔を持っていました。鞍馬口から始まる鞍馬街道は賀茂川を東へ渡り、下鴨を北へと進みます。深泥ヶ池の側を通り、岩倉を抜けて鞍馬へと続きます。また、西賀茂から原峠を越えるルートもありましたが、二軒茶屋で合流してました。

市原、二ノ瀬と集落を過ぎるうち、周囲はすでに山間になっています。貴船神社の鳥居を見て、鞍馬川に沿って行くと。べんがら格子、うだつの上がった落ち着いた家並みの鞍馬の里です。鞍馬を過ぎると杉木立の中を急カーブの道が登り詰めて、花脊峠へと至り、峠を越えて丹波、そして若狭へと続いており若狭の海の幸、丹波山地の山の幸が集められ行き交わった街道が鞍馬街道であります。

花脊に住む住民はこの日ばかりはこの街道が通行止めなので、大原・百井廻りで帰るのです。

 

 
花脊「水」だより


花脊と聞くとまず「遠いところに住んでいるのやなー」!

そんな声が一番多い。自分も最初住む前はそう思っていたが、毎日通っていると全然そう思わない。馴れといったらそれまでだが町に出てくる距離感が丁度良いぐらいだ。冬など道がテカテカ状態、たまに車がどこまで滑ってしまうのか分らなく恐ろしい状態になる時もあるがそれ以外は道中どうって事無い。

町と山里では生活がかなり違うのである。

【 水 】

水など生活基盤になる為、最も重要な物である。町では水道栓をひねれば出てくるが山里には水道は無い!井戸を掘って井戸水にするか、山合いの谷水を引っ張ってくるかである。谷水は冬場なんか凍って出ない時があり、ホースにホカロンを何百個も置いて凍ったのを溶かす作業も必要なのである。冬場水が止まると大変な労力を使う。谷水を引いているところは絶えず吸い込み口に落ち葉や虫などが詰まってないか清掃するのである。井戸は家によって深さが違い、別所地域はだいたいどこを掘っても出てくるぐらい水の豊富なところである。我が家は、ユンボで約7mほどで安定した水が供給されている中には45mほど掘り下げているところもある。この地域では30mあたりにごっつい岩盤がありその下には、バクテリアがいない上質の水の層があるらしい。我が家はそこまでこだわっていない、生活に必要な水が汲み上げればそれでよいのである。

こういった水はもちろん水道代が掛からないので助かるといえば助かる!

ただ、村で飲まれる水には大腸菌も入っているので町の方は、生水は避けたほうがいいと思う。村人は大腸菌も一緒に生活しているのである。

 
花脊「駐在」だより


花脊地域の治安を守る為、花脊駐在の林警部補さんが守ってくれてます。この駐在から、月に一度「駐在だより」を発刊しておられそれをまとめました。

(1) 不法投棄

毎年5月初旬に村人たちがKトラに乗合い、花背峠のゴミ拾いが行われる!

   Kトラに乗った村人は百姓一揆のような勇ましさだ!この光景を見た人はきっとびっくりすると思う。それにしても毎年拾いにくるが不法投棄は中々減らない!大きな物で車や冷蔵庫、発電機などあり、路肩には空き缶などが捨てられている。峠で良く水を汲みにこられるヘヤピンカーブの汲み場があるが、美味しい水を求めてこられているがその上層部に大型のゴミ良く放棄してある。汲みにきてこられている方は多分そんな事は解らず水を求めているのであろうが、地元民は一切飲まないので気を付けた方がいいと思う。

回収されたゴミは大体2トンほど集まり、やがて市が回収に来るのである。

  駐在の林さんによると、このゴミは夜間に持ち込まれるのが多いらしい。

  特に怖いのが、悪徳業者による不法投棄!コンクリート片や木屑等の建設廃材!これを投機されると用水路に大量の油が流れたり魚が死んだりするのである。村にはまだ町水道が無い!たいがいの家は井戸水か谷水で暮らしているので、死活問題なのである。だから、結束してゴミ拾いをしたり村を綺麗にするわけである。

 不法投棄見たら、すぐ警察に通報してほしいとの事です!

(2) 3月の事件

   男性が周山方面に釣りに行くと出かけたまま、帰宅しないと通報があり、駐在所から花脊・広河原方面に来ている可能性もあることから、捜索しましたが発見できなかった。

   この男性翌日、滋賀県側で遺体で発見されたそうです。

   釣りをしていて足を滑らせその時に頭を強く打ち川にはまったらしい。

   山では、何が起こるか分りません、充分気を付けてくださいとのことです。

 花脊駐在所    075-746-0203

 

洛北花脊

京都市内から北の山を見ると赤い色の鉄塔がかすかに見える。丁度そこは花脊峠。

 京都山里物語とは、その峠の向こう側のお話であります。
 花脊峠を降りたら初めての集落が見えます。
 そうここが「京都山里物語」の出発点の「花脊・別所町」!
 この別所町は、上之町・中之町・下之町に分かれている。

京都では北の方を、上(かみ)という、町中に流れる賀茂川は上から下(しも)に流れるが、この別所町は峠が南なので川は南から北に流れている、峠側を上之町といい町の北側を下之町というから最初の頃はどっちが下か上かわからなくなる時があった。

この地域の方は、「物部」「藤井」の苗字が多く、大体下の名前で呼んでいる。特に物部姓が多く、物部忠悟(自治会会長)さんに聞くところによると、藤原氏系である物部豪族が清き水を求めて住みついたのが村の起こりらしいが、定かではない。
春は見渡す山々が、新緑の中に咲いている辛夷(こぶし)の花が美しい!山桜・山藤・薊(あざみ)・桃、等などたえることのない花の地である。

 夏には水辺で蛍が乱舞する!
 秋の紅葉は見事なほど美しい!
 紅葉に見とれ、直ぐ冬がやってくる、一晩で1mの大雪の日もしばしばある。
 花脊は春夏秋冬をしっかりと身体に感じる処である。

田舎の人達は、個性あるというかわがままと言ったらいいのか、とにかく人間味溢れる個性な人が多く楽しめる。それに田舎では何と言っても寄合いが多い!何かと言えば寄り合って酒を飲む。それだけ人との付き合いを大切にしている人達です。

京都山里物語・・・・出発です!

 

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